おっきくって、限度ってものがあるだろ・・・と少々呆れ気味の聖夜。





「それにしても早いね〜。なんやかんやで聖夜が来てもう約二年だよ」





「・・・そうだな」






飾り付けをしながら何気なく言ったエインセルにそれだけを言うとその場を去った聖夜。





「・・・?素っ気ない・・・」





様子が変な聖夜に首を傾げるも、とりあえず飾り付けに集中するエインセルだった。














「もう二年ですね」





図書館にはアリスとイオンがいた。


紅茶のおかわりを注ぎながらイオンが呟いた。





「何が?」





そんなイオンに本から視線を上げることなく聞き返すアリス。




「聖夜が来て、です」





「ああ、そうだったわね」




まるで興味なさ気に答えるアリスにクスッと笑ったイオン。





「聖夜は十分に此処で代償の分働きました。そろそろ戻してもいいのでは?」





「そうね」





「寂しいくせに素っ気ないですね」





クスクスと笑いながらイオンが言うとジロリとアリスは睨んだ。