くるくると銀色のアリスと同じ鍵を回しながら聖夜が玄関ホールに来ると、扉がドンドンと荒々しく叩かれた。
「誰だ?ドアは静かにたたけよな」
なりやむことなく叩かれ続けるドアの向こうにはいるのは一人ではなさそうだ。
ガチャッ−
「すいませーん。ドアは静かに叩いてくださーい」
間延びした喋り方で聖夜がでると、そこには黒いスーツに黒いサングラスをかけた数人の男がいた。
「・・・え゛?」
あまりの迫力に聖夜は引き攣った笑顔をした。
「すみませんが、こちらに紫麻お嬢様がいらっしゃっておりませんか?」
一人のまとめ役のような男が聖夜の前に出て、なんの感情も感じない声を発した。
「紫、麻って−バァァンッ!!ーう゛お!!!??」
聖夜が呆然と紫麻の名前をよぶといきなり銃弾が聖夜の横を掠めた。
とゆーより聖夜が唯一絶対強運以外で自慢出来る反射神経でさけたのだ。



