「おい、どうした…?」



「あ……」


顔を上げると、そこにいたのは。





「新………」



心配そうな顔をした新だった。




「ん?どうした?」


凪ちゃんが言ったから、みんながあたしの方に注目した。




「あっ…」


“なんでもないんです”
そう言おうとしたら、言葉の代わりに涙が出てきた。



それに気づいた新は、あたしの顔を隠すようにしてくれた。




「先生、青山さん具合が悪いみたいなんで、保健室連れて行きます。」



そう言うと、あたしの肩を抱いて、教室から出て行った。




「…っ、あらた………」










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