君に捧ぐ‥




「沙帆…沙帆っ………」



「んん……はぁ……」




沙帆の甘い声が、部屋に響く。


いつもは、キスで心がいっぱいになるのに、今日はいっぱいにならない。



足りない。


まだ足りない。




もっとほしい。


もっともっと、沙帆を感じたい。




「沙帆、愛してる。」



「凪……ひゃあっ!!」




俺は、沙帆の首筋に赤い印をつけた。



“俺のモノ”だという証。




「沙帆が、欲しい…」


「凪っ…ん!!」



沙帆と俺は、ベッドに倒れていった。










.