「先生…?」
「うっ……」
俺は、泣いていた。
沙帆のこんな綺麗な肌を汚しているのは、俺なんだ…
「白石…っ、ごめんっ……」
「……先生のせいじゃないよ…」
沙帆は、俺の頭を撫でてくれた。
「ごめん、白石っ…俺もう、お前に近づかないから。」
「え……」
「俺のせいでいじめられてるんだろ?そんなの、耐えられない……」
「先生のせいじゃないってば!」
沙帆は、必死に俺を慰めてくれる
でも俺は、気づいてしまったんだ
“白石が好き”
好きな女を苦しめてる。
そんなの俺には、耐えられないことなんだ。
「ごめんな……バイバイ、白石」
俺は部屋を出て行こうとした。
ドンッ
「っ!白石?」
沙帆が、後ろから抱きついてきた
「行かないで……」
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