―――…



「あーっ、凪先生だぁ♪」




沙帆のクラスの派手な女子が、俺に近寄ってきた。




「おぉ。おかえり。」



「えへへ♪ただいまぁ!!凪先生こんなとこでなにしてんのぉ??」



甘ったるい声を出して、俺に寄ってくる。


いつもの下品な笑い声はどうしたよ、おい…




「ん、ちょっとな。ホラ、早く着替えてこい。」


「はぁいっ」



女が教室へ戻った。


解放された…




「あれ、凪先生?」



鈴のように、綺麗な声。



すぐにわかる。

沙帆だ。




「白石…ちょっといいか?」



「?いいけど……」




俺は沙帆を連れて、誰もいない空き教室へと向かった。










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