君に捧ぐ‥




なんで凪ちゃんがあたしを引っ張っているのか。


新はなんて凪ちゃんに言ったのか




そんなことをグルグルと考えていたら、いつの間にかゴールはすぐそこだった。




『ゴール!!一着は春風凪先生だー!』



あ…
ゴールしたんだ………




あたしは、気が抜けて足に力が入らなくなった。



ズザァァ



「!?オイッ、大丈夫か!?」



「へっ!?あ……いたいっ!」



あたしは、転んだ拍子にひざをすりむいた。




「……しかたねぇな。」


グイッ


「え!?」



あたしは、凪ちゃんにお姫様抱っこされた。




「悪い、保健室行ってくるわ。」



「え!?でもこれから答え合わせが……」

「ビリでいいから。じゃ、頼んだ。」



「ちょ…春風先生!?」





凪ちゃんは、まだなにか叫んでる生徒を無視して、保健室へ向かった。










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