「凪ちゃーん!スキっ♪」
最近のあたしの日課は、凪ちゃんに告白すること。
毎日毎日、
教科準備室までダッシュで行き、ドアを開くと同時に愛の告白。
“スキ”
あたしは、本気で言ってるつもりなんだけど、凪ちゃんは冗談にしかとってくれなくて…
“はいはい”
“わかった、わかった”
そんな簡単な言葉で、あたしの告白を流してしまう。
凪ちゃんは、あたしがふざけてるように見えるのかな?
“明日は、真剣に告白する。”
そう決意して、あたしは教室へ戻った。
「今日はやけにおとなしかったな…?」
凪ちゃんが少し、
寂しそうな顔をしていることなど知らずに。
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