「林檎っ、おはよー♪」
「雛っ…」
林檎の、すごく驚いた顔。
わかってる。
今自分が、どんな顔になってるかなんて……
「雛……目、赤いよ?なにか、あったの…?」
気まずそうに、おそるおそる聞く林檎。
「…うん、吹っ切ろうと思って!でも、ダメだった♪だから、諦めがつくまでは好きでいることにしたよー」
自分でも、びっくりした。
案外簡単に言えた。
「そっか……うん、それでいいんじゃない!」
「忘れてみせるよっ♪」
……嘘。
忘れる事なんて、できるのかな。
だって、林檎と話しているのに頭の中は凪ちゃんでいっぱいだもん…
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