「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですっ、ホントありがとうございます!なにかお礼させてくださいっ」
「そんな、お礼なんて…!」
「お願いします!」
必死に頭を下げるその姿が、小さくて、可愛くて。
「クスッ……じゃあ、お願いします。」
その子は、あたしがそう言うとパッと顔をあげた。
その時の顔が、すごい笑顔で、可愛くて。
あたしは思わず吹き出してしまった。
「えっ…えっ?」
大爆笑するあたしに焦って、オドオドする。
その動作も、すべてが可愛くて。
「アハハッ……ホント、可愛いっ…」
あたしの言葉に赤くなるその子を見て、あたしとは正反対だな。と思った。
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