―――…
「凪ちゃー…」
「青山、きもくね?」
どくん…
青山って、
あたしのことだよね?
あたしは、思わずその場に止まる
「“凪ちゃん、凪ちゃん”ってさ、先生のことスキなんじゃね?」
「つか、相手にされてなくね?」
「ないわー、きもっ!」
キャハハハハ…
女子たちの、
高い笑い声があたしの耳を貫く。
いやだ……
こんなこと、聞きたくない。
あたしは凪ちゃんがスキなだけなのに…っ
「まじきもい。しねーっ♪」
あたしがその場にしゃがみこもうとした瞬間、
「三対一で恥ずかしくねーの?」
彼がきてくれた。
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