続!イジワル王子とお姫様

慌てて周りを確認すると、店員さんもちょうどいなくて


他の席の人たちも、話に夢中になっていたり背中を向けていたりで、私たちの方を見ていそうな人はいなかった。


…良かったぁ。


だってナツキくんの笑顔は、私が独り占めしたいんだぁ~。


くふふ。


「だ~からさぁ。一人で笑うなって。オレにも分けて」


ナツキくんの笑顔が素敵過ぎるとか言ったら、調子にのるから、言わないもん!


「ひみつぅ~」