続!イジワル王子とお姫様

スゥッ……と息を大きく吸う。


「なっ……」


蝶野さんが、デジカメを差す。


あ、そっか。シャッターチャンス、逃しちゃ、ダメだよね?


カメラを構え、手すりに少し乗りだす。


真下にいるナツキくんに向かって、大きな声で


思い切って、叫んでみた。


「ナツキくーんっ!!」


あたりまえ。


周りの音がうるさくって、私の声なんて聞こえるわけがナイ。


ナツキくんは顔を上げるコトなく、楽器を弾いている。


けど……いいんだ。


頑張って、気持ちを伝えるよ。


テレパシーみたいに……私の気持ちと言葉が、


ナツキくんに、通じたらいいな。