続!イジワル王子とお姫様

「はぁ……」


幸せなのに出るため息って、こんな感じ?


思わずため息をついている自分に驚いた。


そして、もっと驚くコトが。


「クレープからチョコ、垂れ流し……」


「へっ?」


「大丈夫? あぁ、オレが持っててやるから」


そう言って、私の手からクレープを奪ったのは、見知らぬ男の子。


ちょっとクセっけのある柔らかそうな茶髪。大きな瞳に、ひと懐っこい笑顔。


……誰ですか?


やたらと慣れ慣れしく話しかけられ、私の正面に立ってるこの男の子、


私の服についたチョコクリームを、ハンカチで丁寧に拭いてくれていた。


「わっ、すみません! ハンカチ……汚れちゃう」