続!イジワル王子とお姫様

「イヤイヤ、どっちかっつーといてくれた方が……。ホラ、杏ちゃん嫉妬深いからさ~、他校のコに話しかけられる度、ツネられそぉ」


銃士くん、顔広いからね。


学校帰りもよく色んな女のコに話しかけられるコト多いし、学園祭でもそれは頻繁にありそう。


銃士くんは杏に聞こえないよう私にコッソリ耳打ちし、苦笑いしてる。


……なるほど。


「ちょっと! 桃香になんて言ったの?」


「イヤ、ナツキとふたりっきりじゃなくてゴメンなぁって、な?」


銃士くん、杏に肩を掴まれ私に助けを求めてる。


「そ……そうなの。学園祭ではナツキくんといる時間、ほとんどナイと思うし」


「ホントにぃ~? 怪しいな。私の悪口言ってなかった?」


「「まさかっ!!」」


銃士くんと一緒に声をあげ、ふたり一緒にプルプルと首を横に振った。