続!イジワル王子とお姫様

うーん、窓際で太陽の光を浴びて、ひとり静かに目を閉じるナツキくん。


絵になる……。なんて、ひとり思ってしまう。


そのうち、私たちに気付いた銃士くんがコッチへとやってきた。


「お~、素敵女子、皆さんお揃いで」


「よく言うっ! 銃士くんは杏しか見てないクセに」


ひとりの子がツッコむと、銃士くんは「あれ、なんでわかったん?」って言いながら、杏の肩をそっと抱く。


みんなの前でそうされて、杏はぺシッと銃士くんの手を払っていた。


「銃士くん、ホンット調子いーんだから。他の子にそういうコト、してないでしょうね」


「してねーっつの。ったく。……あ、桃ちゃん。ナツキから聞いた。学園祭、一緒に遊ぼーな?」


銃士くんはニコッと笑顔を私に向けてくれる。


「ゴメンね、杏とふたりが良かったよねぇ」