「あっそ、じゃあ手ぇ離す?」


そう言って、ナツキくんはつないでいる手をゆるめる。


「それは……ヤダ」


「じゃ、こーしよっか」


そう言って、普通に握っていた手に指を、1本1本絡めてくる。


ぎゃぁ……。


ダメだぁ!


もっと赤くなるってば。


みるみるうちに、顔が赤くなるのがわかる。


この顔をナツキくんに見られてるのが、一番ハズかしい……。


うつむきながら歩いてると、ナツキくんがハハッて笑った。