続!イジワル王子とお姫様

「ナツキくん! これ、読んで下さい」


うわ、今日はお手紙だ。


この前は、プレゼントだったよね。


3人の女の子を目の前にして、ウザったそーな表情のナツキくん。


女の子たちに応えるコトなく、なにも言わずその場を通り過ぎる。


代わりに彼女たちに、私がニラまれたっ!


コワ~い!


思わずナツキくんの腕をつかんでしまった。


「やだー、なにあの子……」


うわ、逆効果。


なにやってるんだろ、私。


ビクッとして慌てて手を離すと、ナツキくんが私の手をギュッとにぎった。