「…あ?」 何も言ったりしてないのに、威嚇された。 思いっきり不機嫌そうな声で。 私は自分の態度にも動揺してるのに、海の声にもっと動揺する。 「あの…。」 「今日は俺らが送ってくよ。海は疲れてるっぽいし、ね?」 京が横から言う。 有り難い助け舟。 うん、今日はいいよ…と言おうとした矢先。 「あぁ?」 鬼のような形相で、海は京に威嚇した。 怖っ!! 握られた手に力が入る。 痛くはないけど…やっぱり痛い。