「しょうがないでしょ。あの女、頭の底から腐ってるし。」

馬鹿にしたような笑いをもらす九条さん。

話の内容が黒い。

「海の彼女の悪口言っても良いの?」

恐る恐る聞くと、

「良いも悪いも、悪い事言われるあの女が悪い。」

全てを海の彼女のせいにして、京は鼻で笑う。

ファミレスの駐車場に車が停められて、私達はファミレスに入る。

メニューを持つ九条さんは言った。

「京の奢りだから、好きな物食べて。」

黒い笑顔。

「俺かよ!!」

「他に誰がいんの?」

…仲良いなぁ…。

そのやりとりに少し笑って、オムライスを頼んだ。






「そういえば、ここ。椎名にやられた?」

正面に座る九条さんが、持ったフォークで自分の白い首筋を指す。