海に連れて行かれた場所は、クラブみたいな所だった。

正直、クラブって何なのかがよく分からない。

迷子になった感じがして海にくっついた。

「いた。」

その視線の先には、オレンジ色の髪と見慣れた顔がある。

「京?」

「あぁ。」

京に近づこうと歩く。

京の隣には、黒い長い髪の女の人がいた。

…く、九条さん?

二人は話しているみたいだった。

「待って、あの二人すごい仲悪いんだよ?」

海の腕を引き止める。