間違ってたり、誤解したり、勘違いしたり。

人は真っ直ぐには生きていけないもので、曲がったり坂道だったり石があって、転ぶと痛かったり。

生きるというのは、とても難しい。

それは恋も同様だと思う。

傷だらけで、でも立ち上がって。

進むしか無いんだと気付いたのは、海に出会ってから知った。

それは、とても尊いもの。





「…あれ、海は?」

溜まり場の一階に行くと海の姿が無い。

代わりに居たのが、紅い髪の亜利哀と黒い髪の茨が居た。

二人が居るなんて珍しい。