こんな甘い声を出すとも思ってはいなかった。 「俺も変わった。 …お前が変えた。」 唇が離れて見えたのは切なそうな海の顔。 私は何もしていないし、何も出来ない。 それでも、海が変わることが出来たというのならそれはきっと、 「海が居たからだよ。」