そんなのには動じない海は何事も無いかのように私を見ている。 こ、こ、この人誰!? もしかして海には見えていないんじゃないかと心配になった。 「無視してんじゃねぇぞコラ!!」 その怒鳴り声は店内に響いて、隣に座っていたお客さんは立ち上がって警戒している。 「…う、海?」 聞くと、舌打ちをして立ち上がる。 「雨水、わりーけど。出よう。」 「うん…。」 無視だと思います。 完全に無視してます。 なんか不安になって、海の腕に縋ろうと手を伸ばしたけど。 後ろから肩を掴まれた。