海の家って、良いな。 羨ましく思う自分がいる。 「お父さんはね、裏で修理屋やってるの。」 李久さんが説明してくれた。 修理屋! 「海は継ぐ気、無いらしいけどね?」 お風呂から上がって、髪の毛を乾かしていると李久さんが次に入るみたいで一緒になった。 …確かに、海が継ぐとは予想し難い。 将来の夢とか聞いたことがない。 「まぁ、ヤンキーあがりで良い職に就けるなんてあんまり考えられないけど。」 「…ホストとかですか?」 「…それは流石にアレには出来ないと思うなぁ。」