膝をついて立つ私の横腹に腕をまわしてくるから、くすぐったくてビクリとする。 「生意気?」 私は首を傾げて聞いてみる。 「いや、上等。」 答えになってるのかなってないのかよく分からないけど、その前に 「うわっ。」 ふわりと足が浮いて、体が宙に浮く。 海が立ち上がった為だった。 「…海って、すごい怪力なの?」 「…そうか?」 「そうだよ。」 質問してるつもりが、私が答えていた。 首にしがみついているけど痛くないのかな? …でも、やっぱり顔が近いと思う。