感想と謝罪を口にする。 「悪い、大丈夫か?」 海は私の顔を覗き込む。 「あの、もう少しゆっくり歩いて欲しいな…と。」 「あぁ、分かった。」 了承したらしく、さっきより遅い速度で歩き出す。 次は私に合わせてくれているらしい。 着いた先は、公園。 何の変哲もない、ただの公園。 「ここに来たかったの?」 「…いや。」 まだ歩くらしい。 私はベンチに腰掛けそうになったけど、立ち上がる。 でも、それを制するように肩を押されてベンチに座る。