でも頭が甘い水に浸る前に、現実にかえる。

「いっ。」

また噛まれた。
今度は首を。

「九条が話があるっつってた。」

「九条さん?」

なんだか懐かしい響き。

「あぁ、だから今から。」

…足が浮いた。
いや、浮かされた。

いや!なんだか持ち上げられてる!!

「なに!?」

「九条の家に行く。」

「え…?九条さんの家って。」

背筋が凍る。

「ここら一体のボス。」





…ヤクザだと言われるお家へ…?