亜利哀の携帯? 私が電話する海は何回コール音が聞こえても出ないから、一度切ることにした。 すると、その携帯も切れる。 …うん!? これはドッキリ? 「あ…亜利哀?」 扉のところに気配がする。 …でも、それは亜利哀じゃない。 振り返る勇気がない。 大体において、私はどんな顔して海と話したいなんて思ったんだろう? グルグルと色んな考えが頭の中をかけ巡った。 そうしたら、お腹が痛くなってくる。 どっちにしろ後ろを向く他に道はない。 思い切って後ろを向いた。