ポツンと残された私は、ただぼーっと…ではなく。 今、海には会えない。 さっき、変なことを口走ってしまった気がするから。 私はポケットの中から携帯を探して、電話をかける。 …最低最悪な人間。 向き合えないから、逃げることしか出来ない。 私は臆病且つ姑息。 『───もしもし?』 彼女は、少し笑っている気がした。