栗色の髪の毛の子が、海に跨っていた。 あまりにも意味が分からなくて、目を瞑ってしまいそう。 その女の子は、チラと、こっちを見ると笑っていた。 …いつかの海の元彼女。 あの可愛い服を着て、九条さんや京に貶されていた。 なんで? 私は黙って、扉をしめて玄関を出た。 惨めとか、悔しいとか、そんな気持ちはない。 …なんだ、そうだったんだ。 私じゃ女として機能出来ないから、元彼女のとこに行ってたんだ。 …なんだ。 ただ一人、私だけが浮かれて馬鹿みたい。 チョコレートを入れたカバンが酷く重たい。