「うー、別に守ってもらわなくて良かったから。」

九条さんは言う。

「でも。」

「あたし、強いよ?」

鮮やかな笑みを浮かべる。

…なんで九条さんは、こんなに強いんだろうか?

何にも負けない。
傷だらけになったとしても、折れない。

…私にもそんな強さがあれば良いのに。




崩壊にも打ち勝てるような『強さ』が。