このままじゃ駄目。

関係が恋人から友人に変わっている気がする。

…そんな風に思う私は欲求不満なのかもしれない。

でも、いつものように受け身にばかりなっていられない。

自分から動かなくてはならない。

「雪、降んねーかな。」

京は呑気に暖かい部屋から窓の方を見て言う。

「明日は降るかもって。」

今さっき流れた天気予報を言ってみれば、犬のように

「マジか!?」

と喜び、九条さんは眉をひそめた。

犬は喜び庭駆け回り、猫はコタツで丸く…

まるで歌詞通り!と少し感動してみる。