…すっかり前の私に戻っていた。 それに気付いたのは休みの日に繁華街とは反対に位置するスーパーに行った時。 「あ、雨水ちゃん。」 通った声がどこからか聞こえてくる。 振り返ったりしてキョロキョロと辺りを見回せば茨の姿。 「久しぶり!」 驚きと嬉しさで大声が出てしまったけど、気にしない。 「久しぶりー。」 「今日は亜利哀と一緒じゃないの?」 「言っとくけど同棲はしてないからね。」 確かに、いつも二人が一緒にいるっていうのは勘違い。 「一人?椎名の奴は?」 「…いないよ。」