何となく、分かるような気がした。 私には、兄弟がいないけど。 寝て起きれば、明日になる。 海と繁華街を彷徨くのは何回もあったけど、クリスマスは違う気がした。 何が違うかは、よく分からないけど…。 なんか恋人同士の行事の1つのような気がしてならない。 「…欲しいのか?」 ぼーっとイルミネーションのあるツリーを見ていただけなんだけど。 「…うん?」 イルミネーションを欲しいか、と聞く海。 そして、ベンチに座っていた私の手を引き、立ち上がらせる。 「次どこいくの?」 私は聞いた。