眠気が吹っ飛んだ私の視界はクリアだった。 さっき、海水の中で指輪を探した時よりも。 「…お前の両親が離婚すんのは止められねぇけど。 ちゃんと自分で決めろ、雨水。」 決める? 「周りの意見に流されんな。雨水の歩いてく道は両親や俺が歩くんじゃないだろ?」 「うん…。」 歩くのは…歩けるのは、私一人。 「俺に遠慮とかすんな。頭にくる。」 「……え!?」 ここで頭にくるの? 私、怒られてるの? でも、海は私より一年長く生きてるから、そういう風に言われてもムカついたりはしない。