私はさっきから、自分勝手な事ばかり。 “ありがとう”も言ってない。 海は腕の力を強める。 「…私の両親ってね?若い時に結婚したの…。」 独り言のように話す。 海には言えなかったことを。 “普通”を演じていたことを。 話し終わったら、疲れた。 「…雨水?」 「…。」 返事をせずに夢の世界へ片足を入れていた。 それにムカついたのか、海は唇を重ねてきた。 「…き、聞く!」 肺に酸素を送る。 もう眠気なんて吹っ飛んでいた。