海は何も言わず、私の手を引っ張り二階に上がった。 「…帰りたい。」 無意識に口に出す言葉に海は「あぁ。」と返す。 …私の帰る場所はない。 ソファーに座らされ、海は部屋に入って行った。 「帰りたい。」 部屋から出てきた海。 「雨水。」 海は抱き締めてくれる。 私は何処に帰って良い? 分からない。 「…お母さんとお父さん、離婚するの。」 気付いたら口走っていた。