気にしないで歩いた。
繁華街を抜けると、海が見えた。
少し肌寒いけど裸足になった。
「……ソフトボール。」
中学の時、体育でやった覚えがあるけど全然飛ばなかった。
九条さんか京に来てもらえば良かったな。
私は2つの指輪を握りしめて、海に向かってなげる。
近くの場所にボチャンと音を出して、沈んでしまう。
その近さが予想外で…ではなくて無意識に指輪の後を追いかけていた。
「…どこ?」
自分で投げたクセに。
私は必死で両手を肘まで浸からせて探す。
虚しくて。
悔しくて。
涙が零れ落ちてきた。
メニュー