だから、思わず言ってしまっていた。 「…私、もう帰りたい。」 って。 でも、お母さんもお父さんも少し驚いた顔はしていたけど、止めなかった。 きっと心のどこかで、そう感じていたんだと思う。 一人になった。 私は…今すぐ行きたい場所が出来た。 繁華街を抜けるその先。 海に一人で歩くなって言われた約束を破ってしまった。 …でも。 少し後ろを向くと、溜まり場で見たことのある顔の人。 いつしか、海が言っていた私の知らない人が私を繁華街で見たっていうのはこういう事なんだ。