もう、行ってしまう。 今日は見回りらしいから。 私は海の姿をボーっと見ている。 「早く寝ろ。」 頭を撫でられた。 「海って、人殴ったりするの?」 私の頭を撫でた手を握り、静かに包み込む。 「…あぁ。」 海は嘘を吐かない。 その事に安心して、焦ったりしてきた。 「女は殴らない。男は女に手をあげないって規則に入ってっから。」 「…うん。行ってらっしゃい。」 その手を離した。