でも、いつもよりは近くにいる海に安心する。 近づきたいって思う。 「今日はいい。」 「見回りなんでしょう?」 「なくなった。」 大抵そうだけど…海は一文くらいしか返さない。 だから、私は頭の中で全部を繋げて理解する。 一種の頭脳…パズル? 「…雨水。」 多分、代わってもらったんだ。 そういう風に答えが出て私は海の方を向く。 肩を抱き寄せられて、唇を重ねられた。 「…海。」 「あ?」 「あんまり…。」 顔が近い。 視線が頬に突き刺さる。 あんまり…の後に続く言葉。