電気が点いてる部屋に時計の秒針は鳴り響く。 海は聞かない。 どんな夢を見たのか。 それはそれで良い。 今は説明しきれなかった。 私の中で蜷局(トグロ)を巻くナニカは、外に出せば楽になる気もするけれど。 それじゃ駄目なんだ、と感じる。 ちゃんと私の中で整理をしなくてはならない。 私の事なんだから、私がナニカを放り出したり逃げ出したりしてはならない。 …きっと海もそう言う。 海は、私の憧れで。 誰よりも真っ直ぐにものを言う人なのだから。