海は夜、繁華街へ出てしまうから泊まる日は、先に寝る事になる。

彼氏…とはいえ、他人様のベッドに先に潜りこもうとは思わない。

それに対して海は何も言わないから。

海は私にミネラルウォーターのペットボトルを渡して、私は起き上がる。

まだ虚ろな思考を回転させて、飲んだ。

「…お帰り。」

時計を見るともう3時。

海は今帰ってきたのか、それとも私が魘されていたから起きてしまったのか…。

後者だったら、とてつもなく申し訳ない気がした。

「ただいま。」

海は普段はあまり見ない笑顔をみせる。

そんな事で少し元気を取り戻す私は…本当に何処までも海が好きだ。