そんな中でも、京は私に顔を向けて頷く。
「ハムスターとかリスとかな。」
ペシッと九条さんによって京の頭が叩かれた。
軽い力だったので、そんなに怒っていないのか、じゃれあいの始まりなのか…。
「そんなに怒るなよ。ミヤちゃん?」
「…。」
肩を抱き寄せる京を、つんつくつーんと無視する九条さん。
私には見当がつかない。
一体、二人のどこからどこまでが本物のボーダーラインなのかが。
「…死ねよ。」
その声に笑いを含ませ、低く唸る九条さん。
「上等。」
それに受け答えして京も言う。
その時、リビングに携帯の着信音が響いた。
思いっきり、昔の電話のリリリリリ…だった。
案の定、その携帯は京のもの。



