笑いが止まらない私の頬に海の手が当たる。
そのまま、啄むようにキスをされた。
「…風呂、入ってこい。」
私は海の言葉にすっかり目を見開き、凝視する。
「何もしない。だから、入ってこい。下に行けば九条がいるから、後は聞けば良い。」
そして、私から離れて寝転がり…寝る体制に入った。
言われた通り、静かに階段を下りて、下のリビングに行き九条さんを探した。
九条さんは呆れた顔で、京と話している。
「…すごく面倒。」
「まぁ、しょうがねぇだろうよ。ソレを最小限に押さえるのが俺らの役目な訳だから。」
…面倒なこと?
私は京の背後に立って、九条さんを見た。
九条さんも私に気付いて声をかけた。
「どうしたの?」
その声で京が後ろを向く。



