この人が原因で、私は何故かリンチにあったのか!!

やっぱり関わらない方が良い。

だって、少しだけ話をしただけなのに、あんな風に関係がどうだとか言われるなんて…。

私はただ穏やかな生活を望んでいる。

「あんた名前は?」

椎名海は、オレンジの髪を退かして私の視界に入る。

「…大原。」

「下は?」

口を噤んだ。

私が決めた訳ではない。

でも、こういう名前になってしまったのを責める事は出来なかった。

「…雨水。」

このただ者ではない椎名海と同じ名前だなんて。