ふうん、と九条さんはピアスを見る。 海が持っていた青のピアスも良いけど…他の色、似合うかな。 「…黒…。」 黒い石のついているピアスが目に留まった。 「あ、結構良い。」 私が持った物を見た九条さんが感想を述べる。 そして、私は迷いもせず店員さんに差し出した。 「これ、プレゼント用にして下さい。」 そう言って。 満足して、ショップを出ようとしたらある人を見る。 「澤田さん?」 青黒い髪の毛の澤田さんが歩いていた。