勿論、理由はある。

明日の為だ!と。

「誕生日プレゼント買いたくて…。」

「あぁ、椎名の。じゃ、行こっか。」

九条さんは点けていたテレビを消して、立ち上がる。

思いたったらすぐ行動。

今回は、「車!」と怒鳴らないようでスタスタと階段をおりていく。

もしかして、九条さんも運転できる!?

ありうる。

京も平気で運転して、ファミレスまで行っちゃうし。

後を追いかけて、玄関を出た。

九条さんは「ここで待ってて。」と言う。

私は大人しくそこで待っていると…。

「ちゃんと被って。」

黒いヘルメットを渡された。