初めて会った時。 何故か、北街の一角を抜ける海まで着いてきて…そこまで暴走族を迎えに来させてた。 「…あの時、お酒飲んだ後だったんだね…。」 静かに呟く。 「あぁ?」 「なんでもない。帰ろ、海。」 私は饒舌な海を見てるのが面白くて、手を引いた。 「お前さ。」 後ろから声がかかる。 「何?」 「ずっと傍にいろ。」 あたり前だよ。